文化

意外と知らない、紅葉まつり。支え続けた人々の想い。

第3ステージの第24回紅葉まつり

いまや川島の秋の行事として区外からも多くの方が来られる紅葉まつりも、実は様々な苦難を乗り越えて現在の姿があることをご存じでしょうか。

最初の紅葉まつりは平成7年10月に川島観光協会主導で開催されました。当時建設されたばかりだった横川ダムや、蛇石の美しい紅葉を多くの人に楽しんでもらおうと、横川ダム湖左岸の広場で開催したのが始まりだったといいます。

紅葉まつりはその後も盛況が続きましたが、第12回紅葉まつりでは、運営側の高齢化や豪雨災害により開催叶わず一度休止に追い込まれてしまいます。

その後、主催が観光協会からかやぶきの館に代わり、会場も横川ダム湖からかやぶきの館駐車場に移されるも、開催が不安定な時期が続きます。

そんな紅葉まつりを応援しようと手を挙げたのが根橋洋太郎さんら、現・川島振興会の初期メンバーでした。根橋さんたちの支援もあり、紅葉まつりは見事復活。さらにその翌年、耕地を超えて川島を盛り上げようと川島振興会が発足し、現在の川島振興会とかやぶきの館の共催という形になりました。今日まで開催を続け、今年で24回目を迎えます。

「今の紅葉まつりは、いうなれば第3ステージ、といったところかな」と根橋正美さんは感慨深く語ってくれました。

川島の「日常」をつくる振興会

紅葉まつりの存続を陰ながら支え続けてきた川島振興会はこの10年、それ以外にも川島区において様々な活動をしてきました。花街道の整備事業や横川渓谷散策いきもの探訪事業、日本福祉大学との交流事業など、休む暇がないほど。一体何が皆さんの活動のモチベーションになっているのでしょうか。

「そうだなぁ(笑)。川島をよくしたいという想いもあっただろうけど、もはやこれが日常というか。ただ振興会の活動があったからこそ、川島をここまで盛り上げることができたという自負はあるかな。ほとんどボランティアだけれども、よく続いていると思うよ」

根橋洋太郎さん、根橋正美さんは照れ臭そうにこう語ってくれました。

来年、25周年を迎える紅葉まつり

昨年からは同時開催イベントとしてハロウィンも行われ、これまで以上に子ども連れの家族が足を運んでくれるようになりました。根橋洋太郎さんは「紅葉まつりは耕地を超えた交流の場でもある。川島に住んでいる人も、外に出ている人も、この機会に子どもや孫を川島に呼んで一緒に紅葉まつりを楽しんでもらえたら嬉しい」と語ってくれました。

来年、2020年は紅葉まつり25周年、川島振興会10周年という節目の年。これまで以上に賑やかなお祭りになることでしょう。そんな振興会は、共に川島を元気にしてくれるメンバーを募集しています。何かやってみたいと思う方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか?

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