文化

“地元住民”と“移住者”の垣根を超えて。「かわしまびと」という呼び名に込めた思い

2019年11月にスタートした、かわしま地域新聞も1歳を迎えました。
「新聞」と銘打ちつつも、手作り感満載で、いつも試行錯誤。決して完成形ではなく、地域の皆さんから様々なアドバイスや応援をもらいながら、やっと芽が伸びてきた発展途上な紙面です(稲刈り機をコンバインと間違えてしまったこともありました…笑)。

では、これからどんな風にこの紙面を育てていこう?と考えた時、今後2つの企画を始めてみようということになりました。川島の好きなところを、地域の方から順番に紹介してもらう「かわしまりれいこらむ」と、新たに川島に移り住んできた人を皆さんに紹介する「NEW!かわしまびと」です。今回は、これまでの地域新聞の取り組みを振り返りながら、新企画に込めた思いを皆さんに共有したく、広瀬さんと北埜のプチ対談をお届けします。

そもそもなんで、地域新聞はじめたんだっけ?

北埜:「最初は『ネタ尽きないかな…?』と心配していたけれど、やってみたらあっという間の1年でしたね(笑)」

広瀬:「本当だね~(笑)」

北埜:「1年間、地域新聞を発刊し続けてきましたが、改めて広瀬さんはどうして地域新聞やっているんですか?」

広瀬:「最初は、『川島肯定感』を高めたい!っていう思いがあったなあ。川島って町中に比べて奥まったところにあるし、決して便利なところというわけじゃない。だから、昔から住んでいる人の中には、どこか川島に住んでいることに胸を張れない人もいるっていう話を聞いて。でも、この川島の美しい景色や温かい人柄に惚れて移り住んだ自分からすると、すごく川島は魅力に溢れていて。だから、住んでいる自分たちで川島の良いところを再発見して、内外にPRしていきたいって考えてたかなあ」

北埜:「わかります。川島ってすっごく良いところですよね!って地元の方にお話すると、川島の方は『そうかい?』って謙遜する方が多い気がします。もしかすると、外から来たからこそ、『ここ、良いところだよ!』って胸を張って言いやすいっていうことはあるかもしれないですね。自分も生まれた町田市のこと、胸を張って『良い町だよ!』っていうの恥ずかしい気がします(笑)外から来てるから、いい意味で第三者として川島の良さを発信できるのかもしれませんね」

地元と移住者、それぞれの強みが生かされて、地域は面白くなる

広瀬:「そうだねえ。あとは昔は今以上に、田舎から都会へ人が流れていたし、都会こそがかっこいいという価値観があったのかもしれない。でも逆に今は、都会を離れて川島に移り住む人たちがいる。田舎を知らない人たちが川島を好きになって移り住む。きっとお互いに無い物ねだりなのかもしれないね」

北埜:「うんうん。逆にお互いに無いものを持っているからこそ、両者が交わることで新しい何かが生まれるっていうこともありそうです。例えば、8月号で取り上げた『森の音』はまさにその典型ですよね。地元の人たちが20数年前に一生懸命作ったログハウスを、再び地元のみなさんと、今度は移住者の親子が一緒にリノベーションしている」

広瀬:「移住者の人たちは、リノベーションだとか、何かを作りたいという思いを持って来ている人が多いと思うな。逆に地域の人にはこれまで時間をかけて培ってきた強いつながり、協力関係があって、その『思い』と『つながり』が合わさることで面白いことができているような気がするね」

北埜:「毎回数百人の参加者が絶えない、川島の空き家DIYイベントもまさにそうですよね。移住者が新しいことをやろうといってもなかなか広まらないけど、地域
のつながりがあるから空き家DIYにしてもあれだけの大きなイベントになる」

広瀬:「うんうん。そうやって、異なる目線や強みを持った地元出身者と移住者が、一緒に協力しあえるって素敵だね。お年寄り、子ども、移住者、地元出身者み
たいな、それぞれ違う立場の人同士が、『川島を好き』という気持ちで繋がって、一緒に協力しあえているんだと思うな」

川島が好きなら、みんな「かわしまびと」

広瀬:「もっといえば、移住者だとか、地元出身者だとか、分ける必要も本来はあまりないと思うんだ。川島を好きでいるという点はみんな同じだしね」

北埜:「わかります! そもそも移住ってよくよく考えると不思議な言葉ですよね。日本から海外に移り住む時も、東京から長野に移り住むことも移住って言いますけど、国内の場合って『引越し』の方が本来は的確な表現のような気がします。移住ってものすごく、ハードルが高いというか。長野から東京に引っ越した場合には誰もその人のことを移住者とは言わないし(笑)」

広瀬:「いつまで移住者なのか?という問題もあるよね。そもそも長い目で見ればみんなどこかの土地から嫁いできたり、引っ越して来ているしね。その意味では多くの人は実は移住者なのかも。でも移住者とずっと言われるのはやっぱりちょっと寂しいかなあ(笑)」

北埜:「きっと呼び方が分からないから、移住者って表現するしかないだけだと思うんです。そうしたら、もう川島から、移住者に変わる言葉を作って広めちゃえば垣根がもっと無くなるかも!」

広瀬:「例えば『かわしまびと』なんてどう?」

北埜:「良いですね、かわしまびと! 新しく移り住んだ方はニューカマーならぬ『ニューカワシマー』ですね(笑)」


こんな経緯で、2歳になるかわしま地域新聞は、新企画「NEW!かわしまびと」を始めます。この小さな紙面を通じて、日常では見えてこないかわしまびとの思いやストーリーを共有したいと思います。

耕地や出身を超えて色んな人が関わり合い、それぞれの個性を生かし合って、面白い川島にしていくために。ぜひみんなで2歳になるかわしま地域新聞を育てていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!

川島の好きなところは?

住民の方々に川島の好きなところを教えていただきました。

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